鉄道史学会住田奨励賞
鉄道史学会では鉄道史研究の進展に寄与する優れた業績に対し、年に1回鉄道史学会住田奨励賞を授与しております。
受賞者および対象作品は以下のとおりです。
目次
- 2024年 第15回受賞者
- 2023年 第14回受賞者
- 2022年 第13回受賞者
- 2021年 第12回受賞者
- 2020年 第11回受賞者
- 2019年 第10回受賞者
- 2018年 第9回受賞者
- 2017年 第8回受賞者
- 2016年 第7回受賞者
- 2015年 第6回受賞者
- 2014年 第5回受賞者
- 2013年 第4回受賞者
- 2012年 第3回受賞者
- 2011年 第2回受賞者
- 2010年 第1回受賞者
2024年 第15回受賞者
第一部門(論文の部)
市川 博之
「近代日本における鉄道公傷者救済―国有鉄道現業員に対する救済を中心に―」
(『鉄道史学』第41号、pp.3-20、2023年)
第二部門(書籍の部)
沢井 実
『日本帝国圏鉄道史―技術導入から東アジアへ—』
(名古屋大学出版会、2023年)
特別賞の部(展示企画等)
三蟠鉄道研究会
三蟠鉄道研究会編『三蟠鉄道記録集』吉備人出版、2022年ほか
2023年 第14回受賞者
第一部門(論文の部)
西山 有紀子
「高度成長期における箱根一貫周遊ルート構築と観光開発の展開―箱根ロープウェイの経営を事例に―」
(『鉄道史学』39号、2021年)
第二部門(書籍の部)
山本 志乃
『団体旅行の文化史―旅の大衆化とその系譜―』
(創元社、2021年)
特別賞の部(展示企画等)
横浜都市発展記念館
企画展「激震、鉄道を襲う!―関東大震災と横浜の交通網―」
(2022年3月12日~7月3日)
特別展「横浜鉄道クロニクル―発祥の地の150年―」
(2022年8月6日~11月6日)
2022年 第13回受賞者
第一部門(論文の部)
矢島 桂
「朝鮮殖産銀行による産業金融の展開と山一証券」
(『社会経済史学』第86巻第4号、2021年)
山中 貴広
「戦間期東京における乗合自動車の労使関係と経営」
(『鉄道史学』第39号、2021年)
第二部門(書籍の部)
高嶋修一
『都市鉄道の技術社会史』
(山川出版社、2019年)
特別賞の部(展示企画等)
(東京)物流博物館
歴史的資料の保存と公開、ならびに企画展・特別展の開催
2021年 第12回受賞者
第一部門(論文の部)
濱田恭幸
「明治前期における士族授産事業と旧藩社会 石川県を事例に」
(『待兼山論叢 史学篇』大阪大学、第54号、2020年)
第二部門(書籍の部)
冨田新
『イギリス鉄道業の生成と発展 ―事業構造の変化と鉄道政策―』
(日本経済評論社、2020年)
橋本萌
『「伊勢参宮旅行」と「帝都」の子どもたち』
(六花出版、2020年)
特別賞の部(展示企画等)
箱根町立郷土資料館
企画展『箱根湯本強羅間開通100周年記念箱根登山鉄道のあゆみ』
および図録・関連調査事業
(会期 2019年9月14日~11月24日)
2020年 第11回受賞者
第一部門(論文の部)
菅沼明正
「紀元二六〇〇年における奈良県の「聖地」参拝者像」
(『交通史研究』第95号、2019年9月)
第二部門(書籍の部)
青木真美
『ドイツにおける運輸連合制度の意義と成果』
(日本経済評論社、2019年)
特別賞の部(展示・企画等)
NPO法人 汽車倶楽部(〒822-0002 福岡県直方市大字頓野550-1)
九州北部における車両などの保存・修復活動と地域教育活動
2019年 第10回受賞者
第一部門(論文の部)
大野絢也(一橋大学大学院)
「南京国民政府期の経済建設と粤漢鉄道の事故多発問題:一九三六年の全線開通後を事例として」
(『史學』87(4)、2018年9月、445-471頁)
片山雅木(横浜市立大学大学院)
「『伝言板』の鉄道文化史 —はじまりから、落書きや携帯電話に追われるまで—」
(『鉄道史学』第35号、鉄道史学会、2017年10月、19-32頁)
三科仁伸(まさのぶ)(下関市立大学)
「戦前期東京における電気鉄道の設立と展開:城東電気軌道・王子電気軌道を事例として」
(『史學』87(3)、2018年2月、257-283頁)
第二部門(書籍の部)
鴋澤(ばんざわ)歩(大阪大学)
『鉄道人とナチス —ドイツ国鉄総裁 ユリウス・ドルプミュラーの二十世紀—』
(国書刊行会 2018年3月刊)
特別賞の部(展示・企画等)
小樽市総合博物館 (〒047-0041 北海道小樽市手宮1丁目3−6)
「同館所蔵の「アイアンホース号」の保存活動」
2018年 第9回受賞者
第1部門(論文の部)
竹内祐介(首都大学東京経済経営学部准教授)
「日本帝国下の満州-朝鮮間鉄道貨物輸送—安東・新義州ルートの場合—」
(『経済論叢』第191巻第1号、京都大学経済学会、2017年3月、97-113頁)
粟倉大輔(中央大学経済学部助教)
「明治期の東海道線開通と沿線地域産業—静岡県の製茶業を事例として—」
(『鉄道史学』第34号、鉄道史学会、2016年12月、33-45頁)
第2部門(図書の部)
中村尚史(東京大学社会科学研究所教授)
『海をわたる機関車—近代日本の鉄道発展とグローバル化』
(吉川弘文館、2016年2月)総項数264ページ
特別賞の部(博物館展示および資料保存等)
水戸市立博物館(〒310-0062 茨城県水戸市大町3-3-20)
「茨城県における一連の鉄道関係の特別展及びその図録」
(1993年-2017年までに6回の特別展開催と図録・関連研究)
2017年 第8回受賞者
第1部門(論文の部)
森田耕平
「小口混載と「小口貨物輸送改善」をめぐる国鉄と通運の関係—1950-70年代の大阪を中心とした検討—」
(『鉄道史学』第33号、鉄道史学会、2015年12月、3–15ページ)
第2部門(図書の部)
林采成(イム・チェソン)
『華北交通の日中戦争史:中国華北における日本帝国の輸送戦とその歴史的意義』日本経済評論社、2016年11月、総項数 277ページ
特別賞の部(博物館展示および資料保存等)
釧路市立博物館(〒085-0822 釧路市春湖台1-7)
「釧路・根室の簡易軌道」企画展及びその図録
(2016年10月29日~17年1月15日に開催、図録の発行は2017年3月31日)
2016年 第7回受賞者
第1部門(論文の部)
二階堂行宣
「鉄道貨物輸送における設備・営業業務の形成:1920~30年代日本の国有鉄道業務運営」
(『鉄道史学』第32号、鉄道史学会、2014年10月)
「戦間期鉄道貨物輸送システムの形成:国有鉄道における業務運営からの考察」
(『経営史学』第49巻4号、経営史学会、2015年3月)
卯田卓矢
「比叡山への鋼索鉄道建設における延暦寺の動向」
(『交通史研究』第84号、交通史学会、2014年12月)
「比叡山における鉄道敷設と延暦寺」
(『歴史地理学』第57巻第3号、歴史地理学会、2015年6月)
第2部門(図書の部)
鈴木勇一郎
『おみやげと鉄道:名物で語る日本近代史』
講談社、2013年2月、総頁286ページ
特別賞の部(博物館展示および資料保存等)
新津鉄道資料館
新潟市秋葉区新津東町2丁目5番6号 (新津地域学園内)
2015年 第6回受賞者
第1部門(論文の部)
久保田裕次
「華中・華南の鉄道利権と「勢力圏」外交—第一次世界大戦期を中心に—」
(『日本歴史』第794号、2014年7月)
第2部門(図書の部)
谷内正往
『戦前大阪の鉄道とデパート—都市交通による沿線培養の研究—』
東方出版、2014年11月、総頁数 431ページ
特別賞の部(博物館展示および資料保存等)
東北福祉大学・鉄道交流ステーション
(宮城県仙台市青葉区国見1丁目19-1 東北福祉大学)
2014年 第5回受賞者
第1部門 学術論文の部
渡邉恵一
「戦間期における五島慶太の鉄道事業構想」
(『鉄道史学』第31号、鉄道史学会、2013年10月)
嶋理人
「1931年改正電気事業法体制の特徴と変質—京成電気軌道の東京電灯千葉区域譲受問題をめぐって—」
(『歴史と経済』第217号、政治経済学・経済史学会、2012年10月)
第2部門 単行本の部
石井里枝
『戦前期日本の地方企業—地域における産業化と近代経営—』
日本経済評論社、2013年2月、総頁数262ページ
特別賞(博物館展示および資料保存等)
沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会
(福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字上町甲1384番地)
2013年 第4回受賞者
第1部門 学術論文の部
坂口誠
「創業期京阪電鉄の資材輸入」
(『鉄道史学』第29号、2011年12月)
河村徳士
「1920年代における小運送合同政策の歴史的背景—料金問題と物価対策—」
(社会経済史学会『社会経済史学』76-2、2010年8月)
第2部門 単行本の部
麻田雅文
『中東鉄道経営史—ロシアと「満洲」1896-1935—』
名古屋大学出版会、2012年11月、総頁数479頁、索引・図表一覧・参考文献・史料47頁
特別賞(博物館展示および資料保存等)
鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番)
これまでの展示企画及び保存活動に対して
2012年 第3回受賞者
第1部門 学術論文の部
冨田新
「初期鉄道のルーツと展開」
(『鉄道史学』第28号、2011年3月)
佐野実
「滬杭甬鉄道借款契約の実効性を巡るイギリスと地方の関係—地方有力者層の対立・協力が中英間外交に影響を及ぼした一事例について—」
(三田史学会『史学』第78巻第4号、2009年12月)
第2部門 単行本の部
三木理史
『都市交通の成立』
(日本経済評論社、2010年2月)
特別賞(博物館展示および資料保存等)
尾道学研究会
『タイムスリップ・レール…オノテツ』(2011年3月発行)
2011年 第2回受賞者
第1部門 学術論文の部図書の部
関谷次博
「利害関係構造から見た地方鉄道の維持・存続—戦前期の北恵那鉄道—」
(『鉄道史学』第27号、2010年3月)
平山 昇
「明治・大正期の西宮神社十日戎」
(『国立歴史民俗博物館研究報告』第155集、2010年3月)
第2部門 単行本の部
柿崎一郎
『鉄道と道路の政治経済学—タイの交通政策と商品流通 1935–1975年—』
(京都大学学術出版会、2009年2月)
特別賞(博物館展示および資料保存等)
くにたち郷土文化館
2010年度秋季特別展「学園都市開発と幻の鉄道―激動の時代に生まれた国立大学町―」(2010年10月)
2010年 第1回受賞者
第1部門 学術論文の部
石井里枝
「企業勃興期における地方鉄道会社の経営と株主-両毛鉄道会社を事例として-」
『鉄道史学』第25号、2008年3月
恩田睦
「上武鉄道の経営展開と地方零細株主」
『立教経済学研究』第63巻2号、2009年10月
第2部門 単行本の部
林田治男
『日本の鉄道草創期』
ミネルヴァ書房、2009年11月
特別賞(博物館展示および資料保存等)
栗原市 くりはら田園鉄道の資料保存活動